全日本実業団 丸岡ロードレース 137km 7位

hashikawa2005-08-07


最近、僕はレースの受付時間の遅刻の常習犯とされている。栂池の時は締切時間1分前に受付場所に到着しギリギリセーフだったのに、役員がフライングで撤収してしまい、アウト。
そして、全日本選手権は3分遅れで到着したが、幸い広瀬 学が気を利かせて、役員達を引き止めてくれたので、なんとか、セーフになった。
そして、丸岡はHPをみると、当日受付が記載されていない。「ってことは、前日受付に間に合わなければ、出走できない!」という緊張感から、福島を朝7時出発。クルーズコントロールをきかせて、のんびりと高速道路を走らせても、受付時間に余裕で間に合ったので、オートバックスに寄って、ウィンカーの切れた電球を駐車場で交換した。
レースは朝7:30スタート。早い。前日にスーパーで買った助六パック(太巻きといなり寿司のセットのやつです)を朝5時過ぎに起きて食べた。
レースは27kmの周回を2周半し、途中から小さい周回に入り16周。そして最後に大きい周回に戻り半周走ってゴール。実業団のレースとしては長い、137km。最初は「最初の1周は動かない。」と決めていたが、スタート後5kmの緩い登りで、シマノ+アイサン 広瀬選手、秋田選手、を含む15人が先行。メンバーが良かったので、僕も追走した。まさか、このスタート後6kmの逃げが、ラスト50mまで続くとは夢にも思わなかった。
1周目の大きな周回にある2kmくらいの登りの手前で集団が迫ってきていたので筧 ゴロー選手(ヒルクライムのエキスパートの彼です。ちょっと前まで浅田監督のもと、リマサンズに所属していたのでたまに話をします。ヒルクライムレース前に「ちょっと手を抜いて俺の顔をたてろよ!」とか…)がペースを上げると、それに反応したのはニト選手(ナルシマ)と僕だけ。3人でペースを上げたが、すぐに後続の集団から飛び出した、柿沼選手(ミヤタ)、田中 光輝(アイサン)、広瀬 佳正(シマノ)、飯野(ラバネロ)、中村 誠(キナン)等が追いついてきて、8人が先行した。一気に集団との差を30秒まで開くが、そこから中々差が広がらない。聞くところによると、ミヤタが集団を引いているらしい。柿沼がいるのになぜ?だが、大体のミヤタの魂胆は分かっている。広瀬も「つぶれてもいいから、絶対に逃げ切ってやる!」と剥きになり、それに僕も同調し、ペースを上げた。たかがミヤタに潰されてたまるか!!それにしても、ミヤタの若い選手は可愛そうだ。たかが、実業団レースだとしても、勝つ事はとても大事だけど、これじゃいつまでたっても若い選手にはチャンスは無いし、成長しないよね。
30分も走るとミヤタも諦めたのか、その差は2分まで開き、さらに最大で3分までその差を広げ、小さな周回に入る。ここで田中が遅れ、「田中を連れて行ったほうが、アイサンは大人しくしている」ので、待つことも考えたが、「田中を連れて行ってもアイサンが追わない保証は無い」ので、待つ事無くペースを維持した。
レースも半分を超えた所で、案の定アイサンが追い出し、5kmで30秒も詰められた。これまで、テクニカルなコーナーの多い小さな周回でも公平感を保つために短めのローテーションを行なっていたが、短めのローテーションではタイムロスが大きくなってしまうので、俺が「長めに引け!」だ、「ペースを落とすな!」だの叱咤しながら、広瀬、中村、ニ戸らとペースを維持させて、1分30秒前後のまま小さな周回を終えて、ラスト20kmをむかえた。
ラスト15kmにある登りで柿沼がアタック。それに反応したのは俺だけ。でも登りで千切れたが、なんとか頂上の平坦で追いついた。そこから2人でローテーションを繰り返しひたすら踏む。ラスト10kmで30秒差だったのが、3分置きぐらいに審判からタイムを告げられるたびにその差は5秒ずつ確実に詰まっていった。最終コーナーを曲がりラスト1km。直線で50m後方に集団がいたら遠くに見えるが、50mの差なんて、130kmを逃げ続けた選手と、足をためてゴールスプリントに備えて来た選手のスピード差を考えれば、本当に一瞬である。
「後悔」するレースはしたくなかったので、俺はラスト500mからひたすら先行した。ラスト100mで柿沼が差し込んできたが、次の瞬間、2人とも大集団に飲み込まれた。

写真右端が僕。真ん中が優勝の三船選手。左がゴールラインを間違えて2位になってしまった山本 雅道選手(シマノ)。

メチャクチャ悔しかったけれど、後悔は無い。冷静になれば、なるほど自分の力不足が敗因だし、7人全員が最後まで「逃げ切る」という強いモティベーションで力強く踏んでいたのは、一緒に逃げていて久々に気持ち良かった!確実にコンディションは上がってきているし、さらに精進します!今後のレースはツールド信州(サイクリング イベント)全日本実業団 小川村、ツールド北海道 と続く。