ジャパンカップ 観戦のルール

hashikawa2007-10-25

と、いきなり生意気なタイトルですが…毎年ジャパンカップの観客のマナーの悪さに辟易とする事があります。そして、毎年のように僕はファンに対して怒鳴ってしまいます。「邪魔だ! どけっ!!」と…応援してくれるファンには大変申し訳無かったと、レース後ちょっとだけ反省する事もあるのですが、今年は僕が怒鳴る前に皆さんに考えていただきたいと思います。レースはファンがいて、始めて成立します。しかし、レースの妨げをする行為を行う人はファンではありません。ただのお祭り好きだと思っています。レースファンとお祭り好きの違い、分かりますか?

では、何がレースの妨げとなるか考えて見てください。以下は僕が体験した危険を感じた行為です。

*2006年
>酔っ払いが、選手と並走し応援する。
=転ばれたらたまりません。
>ビデオカメラのファインダーを覗いたまま並走し応援する 
=転ばれたらたまりません。

*2005年
エスケープグループで走行中、
コース内でカメラ撮影していた人が
選手の位置を確認せずに急に動いたため、
カメラが僕のハンドルに当たった。
=僕が予測していたので落車には至らなかった。

「コースは広い」と思っている方がいるかもしれませんが、選手がベストで走れるラインはただ一つです。その他にも、毎年の事ですが応援している人が集団が迫ってきたら、身体は避けているのですが、自転車やカメラバッグがコース内に置きっ放しになっている。危険を感じただけじゃ、レースの妨げにならないだろう?と思われる方がいるかもしれません。たとえば、自分が自転車に乗っていて、優先道路を走行中、側道から物凄い勢いで車が迫ってきて、急ブレーキで止まったら、どうしますか?びっくりしますよね?スピードを落とすかもしれませんし、走行ラインを変えるかも知れない。車を運転している人は「止まったんだからいいじゃねぇか!」と言うかもしれませんが、自転車に乗っているあなたはストレスを感じるはずです。

ジャパンカップは毎周回、障害物競走のようになっていて、昨今の自転車ブームでそのマナーは毎年悪くなっているように感じます。

僕はジャパンカップが大好きです。毎年、体調を見ながら自分にとって「ベスト」を尽くせるよう頑張っています。きっと、僕だけでなく、ジャパンカップを走る日本人選手は「皆頑張ろう」と思っているはずです。ジャパンカップはファンと選手が一つになる事を感じられる数少ないロードレースです。もしかしたら、全てのスポーツの中で一番、ファンと選手の距離が近いかも知れません。野球もサッカーもフェンス越しにしか応援できませんよね?自転車のロードレースは手を出せば選手に届いてしまう、そんな近さでプロ達が全力で戦っています。それだからこそ、応援する側のマナーも問われます。

そして、もしつまらないレースを僕がしたら…「橋川の馬鹿野郎何やってんだぁ〜!」と激を飛ばしてください。

*写真は2005年のジャパンカップ。この年は3回目=9周回目の山岳賞を獲得。カメラが僕のブレーキレバーに当たったのはこの年です。PHOTO by Hitoshi OMAE