先週の金曜日、日本シリーズでの優勝を決めた中日、落合監督の采配について賛否両論が繰り広げられている。8回までパーフェクトに抑えていた中日の山井投手が9回に交代を告げられたのだ。もし最後の9回をパーフェクトに抑えれば、日本プロ野球史上初となる「完全試合」の大記録を成し遂げるチャンスだった。しかし、1点リードで迎えた9回のマウンドに落合監督は守護神:岩瀬を送る。日本シリーズの優勝を決める試合での大記録。ファンはきっとそれを見届けたかったに違いない。しかし、ウン十億円と言う予算を預かり、日本シリーズ制覇を託された落合監督の身になってみれば、「確実に勝つ」しかないと思う。もちろん、夢やファンもとても大事だ。しかし、残念な事に日本のプロスポーツの世界では何よりも結果が重んじられる。ファンや選手、監督の意思とは関係なく、実際にお金を払っている人(オーナーやスポンサー)は何よりも結果を求めてくる以上、落合監督を批判する事は出来ないと思う。さらに、日本シリーズまで勝ち残り、マッチポイントまで進んできた中で、記録に残らない多くの選手や、コーチ、スタッフの「日本一になりたい」と言う想いがあったはずだ。「山井投手」の日本シリーズ優勝決定戦完全試合も記録だが、「中日ドラゴンズ」だって53年ぶりの日本一を決める大事なゲームなのだ。

しかし、今回の事をきっかけに多くのスポーツファンがゲームの「内容」や「結果」について、さらに「プロスポーツ選手に与えられた使命とは」について考えてくれたら良いなぁと思います。正直、僕も何が良いのか分かりません。結果を狙うのが良いのか?内容が良ければそれで良いのか?まぁ、バランスなんだろうけれど…

僕が監督だったら?やっぱり交代させていたと思う。昨年まで2軍で今期は夏以降好調とは言え、日本シリーズの優勝を決める試合ではそこまで信用できない。もし投げさせていたら、大記録と共に山井投手本人も大きな成長となり中日にとっての財産となり得たかもしれないが、ここまでの結果で十分、山井投手は成長できたと思うし、チームからの信頼も得られたと思うし、仮に来年同じ状況になったら記録に挑戦する権利を得られる可能性が今年よりはあるんじゃないかな?

僕は球技が何よりも苦手で子供の頃は「エラー小僧」と呼ばれていたトラウマからきたのか?野球ファンではないけれど、スポーツとして野球は好きです。因みに楽天を応援しています。

http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200711/bt2007110306.html
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