全日本実業団小川大会

hashikawa2004-08-23

22日は長野県小川村で全日本実業団小川大会に参戦した。レースの距離はたったの70kmちょっと。だが、標高差500mの峠を含む周回コースを4周半。峠は5回登る。この大会に備え、26インチの‘Berg’プロトタイプを用意した。Bergとはオランダ語の‘丘’という意味で、山岳マシン仕様だ。北海道でも使うかもしれないし、来年以降の山岳レースでは採用する予定なので、空気圧からホイールの選択等、実戦投入してテストを繰り返している。

スタート後すぐに1回目の登りが始まる。ここで数名が飛び出す。シマノ、アイサンのメンバーが含まれていたので、これを逃すと集団は止まってしまう可能性があったので、僕も飛び出し前に合流した。しかし、やたらときつい。ついて行くのがやっとという状態で、のぼりの頂上手前で千切れ、メイン集団に吸収された。

前を逃げるのは10名。ここには好調の柿沼が含まれていたので、僕は集団で焦らず‘見る’事にした。
2回目の登りは常に前から5番前後をキープしそのまま下りへ。下りに入って岡崎がガンガン飛ばすと、岡崎、橋川、田中、今西、広瀬の5名になっていた。さらに下りをカッ飛ばし、登りに入っても皆でローテションを繰り返し、後続の集団を断ち切ろうとしたが失敗に終わった。

3回目の登り。既に集団は20名以下。集団の前で、僕はニッポ 広瀬選手、岡崎選手、シマノ 今西選手、アイサンの田中選手等と共にペースを作っていたが、皆「集団から抜け出したい」オーラがプンプン。少し回復し、調子も良く感じたので、僕がインターバルをかけて集団を揺さぶったが誰も反応してこなかった。コレは僕の登りでの資質が他の選手から信用を得ていないからなんだよね。「あ〜橋川なら戻ってくるだろう」って思われると、誰も一緒にきてくれない。だから、一度集団に戻り、さらにアタックを繰り返した。26インチは、登りでは定速で登るのも得意だけど、インターバルをかけるような踏み返しはさらに得意。軽い踏み出しでシッティングのまま、インターバルを繰り返す。

下りに入ると小雨が降り出し路面はウェットへ。26インチでウェットは練習では何回かあったけれど、レースペースの下りでは初めて。まだ、タイヤもグリップしそうだったしが、北海道も控えているし、こんなところで落車してたまるかという思いで、ペースダウン。集団の最後尾からさらに遅れて、シマノ廣瀬選手、大内選手と下ったが、登りの入り口で追いついた。
しかし、既に数名が飛び出している。アイサンの田中選手らしい。ここは勝負所とみて、僕もすぐに集団を飛び出し、前に追いついた。メンバーは田中選手、二戸選手(なるしま)、真鍋選手、岡崎選手、僕の5名。しかし、岡崎選手はすぐに千切れ、4名となる。後続の集団はすぐに見えなくなり、4名で下りに入る。路面はまだウェットだが、ここは勝負所。カッ飛ばす二戸選手から数メートルの距離を置いてなんとか下りをクリア。最後の登りへ。

先頭集団から、千切れてきた、鈴木 雷太選手、西谷選手(アイサン)を吸収し、前を逃げるのは7名。最後の勝負・・・・に入ったところで僕の両足がつってしまった。金縛りのように硬直した足をなんとかゴマカシつつ回復を待っている間に見る見るその差を離されてしまった。
しかし、なんとかだましながら足を動かしていると、動くようになるもんだ。少しずつ前との差を詰め、田中、真鍋 両選手には追いつかなかったが、10位でフィニッシュした。