hashikawa2007-05-26

ツアーオブジャパン 第6ステージ 伊豆ステージ128km

脱ゾンビ。まずはめでたし。先頭から6分遅れの30位くらいで完走。完走で喜んでもいられないのだが、これまでの体調やコレから先のレースを目標の事を考えれば、最低でも完走を果たしたかった。

今回の僕のTOJの目標は最低でも脱ゾンビ。ゾンビとは?TOJ特有のローカルルールで、ステージで規定周回を走れば、ペナルティタイムを課せられるが翌日もスタートできると言うステージレースではあるまじきルール。そして規定周回をクリアして出走している選手を僕は勝手にゾンビと呼び、このへんてこなルールをゾンビルールと呼んでいたのが、いつのまにか定着している。ゾンビになってしまったら、翌日も出走できるのであれば出走しない理由は無い。実際に僕も過去数回ゾンビになっている。しかし、困った事にゾンビルールを利用して体力を温存して走っている選手がいるのも事実。まぁ、ルールがそうなっているんだから、彼らを責める気は全く無い。しかし主催者側はもっと考るべきだと思う。主催者側としては最終ステージをより華やかに演出する為に多くの選手を走らせようとしているのかどうかは分からないけれど、もし選手をリタイヤさせたくないなら、コースをもっと緩くするか、海外招待の選手のレベルを落として(レースのカテゴリーを落とす)開催すればよいのだ。

幸いな事に日本でベテランと言われている選手たちは、ゾンビになる事を受け入れず、最後まで全力で走っている。飯田で25分遅れになって最終で完走した三船選手もそうだし、今日は20分遅れになりながらも阿部選手が最終走者でフィニッシュしている。三船選手と一緒に千切れた選手もいるけれど彼はゾンビになっているし、阿部選手と千切れた選手もゾンビになっている。ゾンビルールが存在していなければ、三船さんや阿部さんと一緒に千切れた選手たちはそれこそ「死ぬ気」で食らい付いていったはずだ。心のどこかに「これで明日も走れる」と言う甘ったれた気持ちは無かったのだろうか?こんなのが日本を代表するステージレースで本当に日本の選手は強くなれるのか?

僕の所属するマトリックスの監督の安原さんの前日のミーティングでは「東京ステージも控えているが、途中降りる事なんか考えずに最後まで行けるとこまで行け!」だった。レースでの結果だけを求めれば「11周走れば東京も走れるから途中で止めていいぞ」と言われる事も覚悟していたのだが、ウチの監督はそうは言わなかった。今は本当に疲れている。明日の東京もどうなるか分からない。けれど、今回のTOJでは多くの収穫があった。あとは結果を残さなければ…