原発について思うこと

数年前、ベルギーにいるイギリス人の友達のロシア人の彼女と話をする機会があった。なんで、ベルギーにいるの?と尋ねたら、彼女の故郷(ロシアの地方都市…名前は忘れた)では、電気は通っているが十分な電力量がこないので、切れたり繋がったりと言った生活を送っていたそうだ。そこに比べたら、ベルギーはパラダイスだとも言っていた。

今回の原発事故。「福島の原発周辺は僕のトレーニングコース」で、僕の自宅から直線距離にすれば40kmくらい。風が吹いて雨が降れば放射能だって飛んできていると思う。僕の家では沢水を引いて、飲料水としてた。今、その水を子供達に与えられるか?と問われれば、僕にはできない。

周囲に住む農家の人たちは今後の田植えや農作業にも影響するだろうし、それは生活そのものを脅かしている。しかし、僕の主観で言えば現時点で東京電力や、原発に対して非難する気にはなれない。今も命がけで原発の復旧作業を進めている人達がいる。もちろん、原発のせいで家を追われた人達も大勢いる事は承知の上だけど、原発の可否に関しては、今声を大にして語る気になれない。

少なくとも、今、原発を声を大にして反対するのなら、無駄にネットを見て、無駄な電力を消費するのをやめてからにしましょう。無駄に大きな冷蔵庫を使い、余るほどの食材を詰め込み、大型のオーブンレンジを使って、豊かな生活を送っているのは僕達です。これまで安い電気を使って豊かな生活をこれまで享受してきたのは僕達なのだから。