シマノ茂木 優勝

hashikawa2007-04-08




ヨーイドンからラバネロがペースを上げて一列棒状を作る。1周目からアタックがかかり数名が飛び出しては吸収を繰り返した。2周目の登りを過ぎたあたりで小室選手のアタックでペースが上がりそれに反応していたら後が来ない。こうして約10名の逃げが決まる。ここにミヤタ、アンカーの選手は3〜4名が送り込まれており、マトリックスからは僕一人。

「今日はアシスト」を決め込んでいたし10名の逃げでアンカーが3名いて、ここでガンガン引くのも馬鹿らしいので、積極的に引くことは無く、ローテンションに加わっているだけだった。4周目くらいに後からグリーンのジャージが見えてきた。体形から察して一人は三船さんだと分かったので、先頭集団の後方に回り後を待った。5周目に入りあと50mが縮まらず、中々追いついてこない。そして先頭集団からはアンカー+ミヤタがアタック。さらに小室選手が続き、3名が先行。ここではまだアシストのつもりだったので、ここで僕が追うと先頭集団はペースがあがり、三船さんを含んだ集団は先頭集団に追いつけない可能性がでてくるので、さらにガマン。三船さんが追いついてきたのを確認して登りを利用してアタック。前の4名に合流したが、頂上でまた集団は1つになった。先頭集団は約15名。アンカーは田代、飯島選手を含む4名、ミヤタは鈴木、柿沼選手を含む4名、シマノは山本、阿部選手を含む3名。この中で2名のマトリックスは絶対不利。積極的にレースを作る事よりも、アンカー、ミヤタにレースの主導権を握らせて、橋川が逃げに乗り、三船選手はゴールスプリントに備えた。

ラスト2周。登りで小室選手がペースを上げ、これに山本選手が反応。さらに橋川が続き、小室選手がペースを上げると、この3名とアンカー:三瀧、ミヤタ:増田の5名になった。本来ならミヤタとアンカーがこの逃げを潰しに来る事も考えられるが、お互いのチームが強力なエースを含んでいたのと、三船さんのスプリント力を警戒して、思い切りいけなかったのだと思う。小室選手は昨年の実業団丸岡で山本、三船選手に続く3位に入賞しているスプリント力のある選手で、山本選手も昨年、実業団で3勝を上げたスプリンター。このまま行くと絶対に勝てない…1ヶ月前のクラブのイベントではクラブ員にスプリントの挑戦状を俺から叩きつけたにも関わらず、最後はさされたし…しかもエースである三船さんを後続に残したまま、僕が先行している以上、結果を求められる…

こうなったら逃げるしかない!ラスト1周。登りで小室選手が引いているタイミングを見計らってアタック。案の定、小室選手が鬼引きして追ってきた。1回吸収されて、小室−山本の後に入り、そこからもう一度アタック。後は一気に差が開いている。牽制しているらしい。残り3kmとにかくペダルを踏んだ。後を振り返る余裕も無く、ラスト1.8kmから800mの直線を向かい風の中「とにかくここを乗り切れば…」という思いでひたすら耐えた。非常に緊張感があり長い3kmだったが、僅か2秒差で小室選手から逃げ切った。

今回の遠征は久々にポルシェを動かしました。36歳のポルシェもまだまだ元気で、楽しいドライブとなりました。