hashikawa2008-03-12

先週末のレースでは気合が足りず、レースを走った気になれなかった。70kmただ集団にくっついていって、石畳でびびって千切れ、その後小さな集団で前の集団を追い掛けていた時だけが「レース」だった。それは、自分がレースだと思っているだけで、勝負している選手からしてみたら「もう、レースは終わっているよ」って言われることだろう。勝負に出るときは苦しかろうが、恐ろしかろうが、ガンガン攻めてこそレースで勝負していると言うことだろう。ただし、僕は常に勝負しようとも、若い選手たちに勝負しろとも思わない。自分で目標を決めてチャンスをつかんだ時にこそ勝負していけば良いと思う。常に命がけで勝負に出ていたらそれこそ命がいくつあっても足りなくなる。少なくとも僕は勝負に出るときはそのくらいの気持ちで走っている。

今日のレース。自分では先週末のレースを走った感触で「もっと走れる」と思っていたが、勝負に絡めるとはまだ思えなかった。今日も走っていて横風が吹いても、逃げを逃して追いかけているときも「やばいくらいに速い」とは思わなかった。それだけ自分が走れているのと、前回ベルギーのレースを走ったのは4年前になるのだが、その時よりも焦らずじっくりとレースを見れるようになったと思う。ただ、レースペースで1時間も踏みっ放しが続くとボディーブローのように後半に効いてきた。出走60名のレースだったが集団が20名に絞られてからが地獄だった。「今シーズン2レース目でこの強度は高すぎる。もうやめよう、もうやめよう…」と思いつつ、アタックがかかると、よだれを垂れ流しながら思わず反応してしまう、「パブロフの犬」状態。

ラスト2周で、アタックに反応できず後続集団に取り残されて、ラスト1周で降ろされたが、19位でフィニッシュ。16ユーロの賞金を手にした。今回の滞在期間中に3位入賞は難しいかもしれないが10位入賞を当面の目標にしたい。

写真:写真の右端にいる黒いジャージが僕。競技規則上の理由によりスポンサーロゴの入ったジャージは着用できなかった。今後、ベルギーのレースではこの黒いジャージで走る予定。