hashikawa2008-03-19

今日は朝から雨。シマノ スキルの土井選手の応援に自転車で NokereCourse のスタート地点に行こうと思ったのだが気が滅入る。遠くの空を眺めると明るくなっているので「午後には晴れるかも…」とスタート地点は諦めて、周回コース上で待ち伏せする事にした。

天候が回復するのをPCを眺めながら待機していたら、DECCAからメール。Meitan−GDR の冬物ウェアが今週末に間に合わないと言う。しかも、来週からは復活祭に入り1週間の休業。納期が遅れても、翌週から1週間の休暇となっても、「残業は絶対にしない」のがベルギー人。「そういうものだ…」と理解できれば、仕方ないと僕は諦めるしかないのだが、多くの日本人のお客さん(この場合はMeitan-GDR)の立場を考えるとそうはいかない。今回は冬物全ての納品は無理なので、「数量を減らして」納品させていただく事にした。そんなやりとりをしているだけで気分は更に憂鬱になってきて、練習に行くのが嫌になって来るが、もうこれ以上やりようが無いので、外に出た。

Nokereまでの道中。工事現場に出くわし、大きく迂回させられたり、雹が降ってきたり、雨が降ってきたり、さらに行くのが面倒になってくるが人目見て「土井〜」って叫ばないことには気がすまない。僕が周回コース上にたどり着いた時はラスト50kmを切っていた。目の前を集団が過ぎていく。はじめから見ていないのでどこが先頭集団なのか、第2集団なのか位置がわからない。とにかく土井を探さなくては…と思ったら目の前を肌を真っ黒にした茶パツが通り過ぎていった。日本人だ!と思った瞬間「どい〜」と得意の大声で叫んだのだが、通り過ぎてから「なんか土井っぽくなかったな…」と思ったら、実は廣瀬 佳正選手だった。

次の周回、今度は先頭集団からレース展開を追いながら観戦した。土井選手は第3集団にいた。と言っても各集団との差は30秒程度。前のペースが落ちれば追いつく可能性はあった。しかし、プロのレースでは50位争いは行わない。前に50人が行ってしまえば、選手は即止めてしまう。土井選手も次の周回に来る事は無かった。

廣瀬選手と畑中選手と話をする機会があった。既に16レース目と言う事で羨ましい限りだが、彼らは僕が羨ましいと思うような甘い世界では走っていない筈だ。今も僕自身の過去を想像するだけで身震いがしてくる。とにかく頑張れ。1ヶ月や2ヶ月で結果が見えてくるような甘い世界ではない。苦しみに耐えて、痛みに耐えて、屈辱に耐えて、耐えて、耐えて、耐えるしかない。

帰り際、今日一日の憂鬱を晴らすようような出来事があった。それはまた明日。

写真は土井選手