GVA トロフィー Koppenberg

10月25日ベルギーのオウデナールデ市において開催された、GVAトロフィー第2戦「コペンベルグ」ステージを観戦しに行った。コペンベルグと聞いてピンと来たあなたはかなりのロード通。そう、あのフランドルで有名な激坂が使われている。出走は40名。アマチュア及びプロ選手が招待され、レースは約1時間(10周回)で行われた。第1戦「ナーメン」では世界チャンピオンのニールス アルベルト(ベルギー 23歳)が優勝。2位にはベルギーチャンピオンであり2005年世界選手権優勝、2009年世界選手権3位のベテラン、スベン ネイス(ベルギー 33歳)がつけている。レースは序盤、世界選手権2年連続2位のシュチェイバ(チェコ)やネイス等によってペースが上げられ、アルカンシェルジャージを着たアルベルトは1周目にコースを仕切るビニールテープに引っ掛かり、集団の中ほどで15位前後まで順位を落とし、先頭から15秒前後遅れている。その後、アルベルトが徐々に追い上げ先頭グループに追い付き7人の先頭グループに絞られる。7周目コペンベルグの上りでアルノウトが千切れ6名に。更にアルベルトが自転車にメカトラを起こしたが、自転車を交換してすぐに復帰した。最終周回、コペンベルグの上りでネイスがアタック。7名はバラバラとなりネイスが逃げ切って優勝した。2位には4秒差でアルベルト。3位にバントルノウト。前回、辛酸を舐めさせられたネイスがベテランらしいミスの無い走りでレースを展開した。これでシリーズの総合成績は同点ながら直近の成績の良いニイスが暫定1位。2位にアルベルトがつけている。
スポーツって強いやつが勝たなきゃ面白くないのはどの競技も同じだが、よりスポーツとして面白みを持たせるにはライバルの存在が不可欠だ。ベルギー人にとって世界を舞台にトップで戦えるネイスとアルベルトの新旧対決は、シクロクロスのレース会場でこの上ない話題となっていた。因みに僕はネイスのファン。ベテランはベテランらしくしたたかなレースで頑張ってほしい…ってよりも、自分自身「中年のおじさん」だから、より自分に近い年齢の選手=ベテランを応援したくなってしまうのだ。因みに野球では今シーズン41歳ながらにして39本塁打を打った楽天の山崎 武司を応援している。
このレースはエリートのレースの前にはジュニア、女子、U23のそれぞれのレースが行われている。女子は北京オリンピック、ポイントレース優勝、2009年の世界選手権優勝など多くのタイトルを持つマリアンヌ ボスが注目されたが3周目でリタイヤ。優勝はチェコのハブリコバが優勝した。


レース序盤、レースを引っ張るネイスとコース脇のテープにひっかかり遅れたアルベルト。

女子のレースのスタート。スタートがとても重要なシクロクロスでは女子とは言え大迫力だった。

VIPテントはビール飲み放題、食べ物食い放題!!

レース前インタビューを受けるマリアンヌ ボス。

フライドポテト屋の出店。

コース脇のビール屋に群がる観客。

優勝したネイス。

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