Freddy Heydens

今日は、サイクロクロスのシリーズ戦、GVAトロフィーがESSEで行われた。エリートのスタート時間の4時間以上前に到着。アマチュアのレースを観戦しながら撮影ポイントを探そうと思っていたのだが…カメラを取り出したらコンパクトフラッシュが無い…げっげっげ…車で片道1時間半。何しに俺はここに来たんだ!と自分が情けなくなる。近くの町まで出てスーパーでCFカードを物色しようと車を走らせていたら携帯が鳴った。

フレディ ハイデンスの義理の息子のフランキーからだった。電話の声は聞き取りにくかったが「昨日、フレディが亡くなった」と伝えてきた。一瞬呆然となり、その場で車を止めてしまった。幸い他に車はいなかった。車を移動し、きちんと聞きなおした。心臓発作で亡くなったそうだ。

シクロクロスの観戦という気分になれず、そのまま車をコルトレイクに走らせた。

僕が今ココにいるのはフレディあなたのおかげです。
あなたはいつも僕と友達を応援してくれました。
何人の外国人の選手、メカニックがプロアマを問わず
あなたの世話になったのだろうか?

もっとあなたとビールを飲んで馬鹿話をたくさんしたかった。
あなたにホイールを組んでもらいたかった。
今思えば、あなたに恩返しらしい事は何もできていませんね。

決して楽しい事ばかりでは無かったと思います。
もう、年金生活を優雅に過ごしても良いだけの
キャリアを積んできているのにね。
だけど、多くの仲間がいて、
今だに複数のプロチームからパリルーベ用の
決戦用ホイールの組み付けを依頼されていたあなたは
とても充実した人生だったと思います。
とてもうらやましいです。

年間、250日以上家を空ける、プロチームメカニックに
「疲れた、もう今年で最後だ。」
と言い続けて何年が過ぎたのでしょうか?
もう、いいでしょう。
ゆっくりと休んでください。

僕はあなたの事を忘れません。
あなたの仲間もきっとあなたの事を忘れないでしょう。

車を走らせてコルトレイクまで戻る途中、
アメリカ人、オーストラリア人、ベルギー人から
電話がかかってきましたよ。
皆、フレディの事を忘れませんよ。