シマノ デュラエースAX

気がつけば、出国まであと3日。そんな事は分かっているのだが、なんとなくダラダラと時間を過ごしてしまう。昨日はVLAAMSの久々のクラブランを企画した。集合は埼玉に9:00。前の晩に寝付けなくて、0:00を過ぎ、ここで寝ると起きる自信が無かったので、気合を入れて0:45に家を出た。しかし、東京方面に向かう常磐道は近づくにつれて雨が強くなり、越生に到着したころは土砂降りの雨になった。残念ながら走ることはできなかったのだが、久しぶりのメンバーとの再会やシロクマでのカフェタイムは楽しかった。

それから午後は東京で予定があったので、東京に向かう。そして、東京から福島への帰途は眠さに耐えられず、仮眠。福島に戻ったのは19:00過ぎ。今も体が重い。きっと、低気圧のせいだ!そうに違いない!!


foto:Omae Hitoshi
「老後」にレストアしたい自転車がまた一台増えてしまった。シマノデュラエースを知っている方はたくさんいると思うけれど、デュラエースAXを知る人は少ないでしょう?これはたぶん、たぶんだけど、たぶん、シマノがデュラAXのプロモーション用に制作したロードレーサーだと思われる一台で、とってもエアロなロードバイクです。フレームのチューブなんか上から見ると親指くらいの幅しかありません。AXはシマノの歴史の中で商業的には唯一と言える失敗作だったのかもしれないけれど、当時エポックメイキングなコンポとしてカンパにも多くの影響を与えた。(そういえばランスもツールでAXのブレーキ本体を使っていた)AXのブレーキもそうだし、RDではのちに発表されるSTIに先んじてAXでインデックスを試している。完成度は高くないけれど、このコンポを見ていると「すご〜い」の連発である。7800から7900になっても感動しない僕だけど、AXには感動しっぱなしなのである。何よりも「すごい」と感動したのはシートピラー。これ、上から下まですべて涙滴形なんだよね。真円では無い…と言うことはシートピラーに合わせてフレームを設計しなくてはならない!ちなみに、このフレームはAXの性能をフルに発揮すべく、シフトのワイヤはダウンチューブから内蔵され、RDインナーケーブルに至っては、ダウンチューブからリアエンドまで内臓である。ただ残念なのがハンドルがAXでは無いこと。今でこそウィング形状のハンドルが各社から販売されているけれど、シマノはすでに25年もまえに開発していた。

僕が自転車を始めた80年代。シマノのパンフレットに風洞実験を行っている自転車の写真があった。当時中学生だった僕はそんなパンフレットに載るような自転車を買えるわけもなく、ただ写真を眺め、そしてブレーキレバーだけAXを買った。デュラは買えなかったから600だったけれど、嬉しくて、嬉しくて、完成車で29,800円のDEKIについていた鉄製のドロップバーにドリルで穴をあけてワイヤを内蔵させ、友達に自慢していた。それから25年がたち、その自転車が僕の目の前にあるなんて!